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遺言を隠した者は相続できるか?

 今回は、相続欠格に関する事例です。以前にご説明した相続人の廃除とは違うものなので注意して下さい。

Q「私の兄は実家の家業を継いでいて生前から父親が不動産はすべて兄に渡すと言っていました。父の死後、兄はどうやら父の遺言があるにもかかわらずそれを私達兄弟には見せずに遺産分割をしました。このように遺言を隠した人は相続人になれないのではないでしょうか?」

A「確かに、相続欠格(相続人になれない人)の要件に遺言を隠したり偽造したりというのがあります。ただ、その場合その遺言を隠すことによって自己が有利になるようにした場合に欠格事由となります。お兄さんはもともと不動産をすべてもらうことになっており、被相続人の遺言の意思通り遺産分割をしたのであれば問題ないことになります。」

 相続欠格は民法では5つほどあり、相続の廃除と違い家庭裁判所などに申し立てることなく法律上当然に相続人とはなれません。ただし、相続の欠格者が子で孫がいる場合は孫は代襲相続をすることができます。これは廃除も同じです。代襲相続に関連して、相続放棄は最初から相続していない人になりますから代襲相続はありません。これはマイナスの財産を放棄することを考えれば代襲することと矛盾が生じることから考えるとわかりやすいですね。

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