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特別方式の遺言

 これまでご説明した、自筆証書遺言などは普通方式と言われる遺言です。これらは時間的に余裕がないと作成が難しいものです。ただし、そのような時間的余裕がない場合にできる遺言もあります。それが特別方式の遺言です。特別方式には2種類ありますが、今回は「一般危急時遺言」の事例です。

Q「父親と暮らしている学生の弟から、父親が入院して病状が悪化しているので、長男である私に田舎に帰って至急遺言を作成できないかという話がありました。すぐに田舎に帰って遺言を作成したいのですが、父は自分で書くこともできないようなのですが、どのようにすればよいでしょうか?」

A「それは、お急ぎのことと思います。民法では、このような危急時に証人を3人以上用意して、口授でそれを書き写して遺言ができる「一般危急時遺言」というものがあります。ただし、この証人には推定相続人はなれませんので、あなたがこの遺言を作成することはできません。また、この遺言方法をとった場合は作成から20日以内に家庭裁判所に確認の請求をすることで効力が発生します。この遺言では証人の署名押印(認印可)が必要ですが遺言者(ここでは父親)の署名押印は必要ありません。また日付も必要ありません。遺言を全員に読み聞かせることで遺言者が納得して返事をするだけでも判例では成立しています。」

 今回は、私の事務所の方で依頼者と病院に向かい証人をそろえ口授することができました。このような面倒なことが起こらないためにも早めの遺言作成が必要かもしれませんね。

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