« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »

「面接交渉拒否に対する慰謝料」

「面接交渉拒否に対する慰謝料」

 最近の業務で多いのが離婚後のお子様の面接交渉の不履行の案件です。
離婚先進国の欧米ではあまり考えられないのですが
どうしても、日本の場合は、まだお子様が、語弊があるかもしれませんが
親の個人的な所有物と考えられている向きがあります。
欧米では、前の親と新しい親(ステップファミリー)との関係をどう維持するかが
ポイントになりますが、日本ではどう遠ざけるかがポイントになっている感じもしますね。

子供の立場から言っても、親が離婚したからと言って、親である事には変わりありません。
夫婦の関係が終わったから親子の関係が終わる事はあり得ないのです。
特に、お子様を手放した方の配偶者の想いは、そう簡単に割り切れるものではありません。

お子様を会わせない立場にいらっしゃる元配偶者の方は、もし自分が逆の立場だったらと
考えてみるべきかもしれません。
それでもいろいろ理由はあるでしょうが、いい加減な元配偶者だったので
教育上よろしくないとか。
でもそれを誰が決める事ができるのでしょうか?
実の親に会いたくない子供がどこにいるのでしょうか?

禅宗などの昔話に、大人が近所の子供に父親と母親のどちらが好きかと聞いたら
子供がその時せんべいを持っていて、それを2つに割って、大人に聞きかえします。
「おじさんこの2つのせんべいのどちらが好き」
つまり考えるべくもなくどちらも好きなのは当然なのです。
このようなことを禅宗では「莫妄想(まくもうぞう)」と言います。

何とかして、別れた元配偶者に会わせないよう画策するのではなく
いかに分かれた元配偶者と子供の関係において共存するかが大事なのではないでしょうか?

そう言う意味では、一つの判例があります。
静岡地裁の平成11年のものですが、元妻が面接交渉を意味もなく拒否し続けたことに対して
500万円もの慰謝料を認めています。
この判例の中で、面接交渉を拒否した元妻を、親離れのできていない未熟な人格としています。
さらに、この元妻は幼稚な性格であり我儘でもあり、家庭の本質がわかってないとまで
言われています。
このケースでは親権は元妻なのですが、ここまで言われてしまっています。

やはり、離婚後の親子の関係も、欧米並みに見直される時期がきているのかもしれませんね。

 面接交渉を拒否されている方は、自信を持って主張をしてみて下さい。
そのためのお手伝いも当事務所ではしておりますのでご相談下さい。

==明るい再出発を応援する離婚問題の専門家==
離婚フルサポートの中野行政法務事務所

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »